ファイルサーバーのバックアップがなかったのでUSB外付けHDDを導入します。ファイルサーバー自体はミラーリングで運用しているもののバックアップがなかったので購入することになりました。
検討機種
HDD自体大容量化が進み、安いものでは6TBのHDDも1万円以内でもみつかります。現在はSSDも安価になってきており、速度を求める場合は必然的にSSDの選定することになると思います。
今回はバックアップ用として速度はあまり求めず、信頼のある製品を選びたいですね。
信頼性という部分ではNAS向けHDDなどが思い浮かびますが、あまり高価になっても困るので妥当なラインを模索します。
あまり時間もなく探していて検討機種としてはアイ・オー・データかLogitecがWestern Digital(WD)のREDシリーズ採用とのことで候補として挙げました。
1.アイ・オー・データ機器 HDJA-UT3RW(3年保証)
HDJA-UT3RWは生産終了になりました。
https://www.iodata.jp/product/hdd/hdd/hdja-utrw/
2.Logitec LHD-ENA040U3WR(3年保証)
下記リンクは4TBモデルです、公式ショッピングサイトに3TBモデルがあります。
上記2機種のうちLogitecさんのHDDはWDREDPLUSまたはRED(CMR)を採用との表記がありました。アイ・オー・データさんの方はサイトに表記がないですがモデルに8TBがあるのでやはりWDREDPLUSですかね。
冷却機構は、LHD-ENA040U3WRはファンレスですがエアーフローを意識した作りで、HDJA-UT3RWはヒートシンク+ファンと大きく異なります。ファンは壊れるイメージやうるさいイメージが強いですが冷却を考えると安心できる材料です。
Western Digital REDシリーズの違い
PLUSというのを知らなかったので備忘録的に簡易比較を掲載しておきます。
RED | RED PLUS | RED PRO | |
ベイ数 | 8ベイまで | 8ベイまで | 最大24ベイまで |
3D Active Balance Plus | – | ○ | ○ |
記録方式 | SMR | CMR | CMR |
容量 | 2/3/4/6TB | 1/2/3/4/6/8/10/12/14TB | 2/4/6/8/10/12/14/16/18TB |
キャッシュサイズ | 256MB | 6/256/512MB | 64/256/512MB |
ZFS | – | 対応 | 対応 |
型番 | WD20EFAX (2TB) WD30EFAX (3TB) WD40EFAX (4TB) WD60EFAX (6TB) | WD10JFCX (1TB)※ WD20EFRX (2TB) WD30EFRX (3TB) WD40EFRX (4TB) WD60EFRX (6TB) WD80EFAX (8TB) WD101EFAX (10TB) WD120EFAX (12TB) WD140EFFX (14TB) | WD2002FFSX (2TB) WD4003FFBX (4TB) WD6003FFBX (6TB) WD8003FFBX (8TB) WD101KFBX (10TB) WD102KFBX (10TB) WD121KFBX (12TB) WD141KFGX (14TB) WD161KFGX (16TB) WD181KFGX (18TB) |
※PLUSの1TBは2.5インチのモデルのようです。
実機
悩みましたがアイ・オー・データさんのHDDにしました。冷却機構としてファン以外にもヒートシンクがあったのが決め手です(ファン壊れたら窒息ケースでどの程度効果があるのかも興味ありますし)。REDシリーズは0〜65℃の動作が仕様として掲載されていますがやはり温度が高くなるのはあまり精神衛生上良くないなぁと感じます。
付属品は簡素なものですが必要なものは全て揃ってます。説明書等が入っている袋の中に横置き時に利用するゴム足があるので横置きする予定のある人は間違って捨てないように。
本体の筐体はプラスチックで、質感は個体差あるのかもしれませんがまだらな感じでちょっと安っぽいです。見栄えが検討材料にあがるならLogitecさんの方が良いかもしれません。下部に吸気口がありますね。
今回購入したのは2TBと3TBです。検証は2TBの方でやってます。2TBは別の用途で先に作業しなければならなかった都合です。
速度
速度はバックアップ用ですし遅くてもかまわないのですが念の為掲載しておきます。サーバー機でDドライブから外付けの本機での4GB程度の単一ファイルの転送速度です。
CrystalDiskMarkでの結果も載せておきます。
こちらはデスクトップに繋げて計測したのでドライブレターが違います。
音
ファン付きなのである程度は音が気になるかなと思いましたがまったく気になりません。サーバーに接続してしまえばサーバーのファンの方が音うるさいのであまり考慮する必要はありませんが。デスクトップ用のデータ退避用HDDとしても耐えうると考えられます。
本商品は、リビングのTV台の中に入れて使っても音が気にならない静かなハードディスクです。
https://www.iodata.jp/product/hdd/hdd/hdja-utrw/
メーカーサイトでは上記のように記載があり、メーカー独自の基準では三段階ランクの内一番下のブロンズのようですが、事務所利用というのもありますが、個人的な感覚としてまったく気にならないレベルかなと思います。
温度
温度はデータ転送時もあまり変化はないですね。内部ヒートシンク+冷却ファンのおかげでしょうか、室温22度で測ってますが「ひんやり」との表現で差し支えないレベルです。そして型番的にはWDREDPLUSのようです。
こちらはデスクトップに繋げて計測したのでドライブレターが違います。
その他やりたいこととしては特筆する点もないのでバックアップの設定をして完了です。耐久性がどの程度かは故障した際にでもまた記事を書きたいと思います。
まとめ
バックアップ用途で信頼性のあるUSB外付けHDDを導入してみました。運用はついているかどうかもわからないレベル。静かな良い製品です。
ただ前面にある青色LEDは結構光量あるのでご自宅で目に映る場所に設置するならマスキングテープでも貼ったほうが良いかもしれません。事務所の照明下ではあまり気になりません。
今回のHDDはバックアップ用途で活用しますが、自宅での録画コレクション用としても活用は可能だと思います。録画用として利用する場合SeeQVaultはついていないので注意は必要です。